松尾のキャリアを語る上で欠かせないのが、美容家・IKKOの存在である。彼女のアイコニックなキャラクターを全力でコピーし、リスペクトを込めて演じ切ったことで、彼の知名度は爆発的に跳ね上がった。単なるパロディに終わらせず、本人に対する深い敬意を持ち続けたからこそ、長年愛される国民的ネタへと昇華したのだ。
伝統と革新が交差する吉本興業という巨大な組織の中で、彼は先輩後輩問わず愛される希有なポジションを確立した。若手へのアドバイスを惜しまず、常に現場の空気を明るく和ませるムードメーカーとしての顔も、彼が多くのプロデューサーから重宝される大きな理由である。