根室市を訪れる旅人を圧倒するのは、人工的な装飾を排した北緯43度の剥き出しの自然です。数ある根室市 観光スポットのなかでも、筆頭に挙げられるのが本土最東端の納沙布岬(のさっぷみさき)です。晴れた日の水平線上に北方領土の歯舞群島を間近に望むこの岬は、日本の国境の歴史と領土への想いが交錯する特別な空気をまとっています。
納沙布岬へのアクセスは、JR根室駅から根室交通の路線バスで約44分(片道運賃約1,090円)、車を利用すれば道道35号線を経由して約25分で到達できます。早朝の日の出観察を狙う旅行者の間では、始発バスの運行ダイヤに合わせた綿密なスケジュール管理が定石となっています。
自然愛好家や野鳥観察ファンから圧倒的な支持を集めているのが、周囲約20kmの砂嘴(さし)で形成された「春国岱(しゅんくにたい)」です。隣接する春国岱 ネイチャーセンターを拠点に整備された木道を進むと、樹齢数百年のアカエゾマツの原生林やオオワシ、オジロワシ、タンチョウの姿を観察できます。現地ガイドの証言によると、「手つかずの湿原と砂丘が織りなす生態系は、国内でも屈指の生物多様性を誇る」と評されており、2026年現在も国際的なエコツーリズムのモデルエリアとして注目を集めています。
そのほか、赤レンガのサイロがノスタルジックな景観を描く明治公園や、車輪状の放射状節理が国の天然記念物に指定されている根室車石(花咲岬)など、根室ならではの地質・歴史的景観も見逃せません。