アイドルグループはテレビ、ライブ、雑誌、SNS、配信サービスなどで大量のビジュアル素材が公開される。公式写真、出演映像、ファンが撮影した許可範囲内の画像、過去の番組映像など、ネット上には断片的な素材が残りやすい。ディープフェイクを作る側から見れば、素材が多いほど合成の精度を上げやすくなる。
乃木坂46は長く活動してきた人気グループで、現役メンバーだけでなく卒業生にも高い知名度がある。ファンコミュニティが大きい分、話題は広がりやすく、悪意ある投稿も短時間で拡散されることがある。検索需要がある場所には、偽サイト、詐欺広告、マルウェアを仕込んだリンクが集まりやすい点にも注意が必要だ。
もう一つの理由は、アイドルに対する「イメージ消費」だ。応援の対象である一方、本人の意思とは無関係に、過剰な妄想や性的な視線が向けられることがある。ディープフェイクは、その境界線を一気に踏み越えてしまう。実在する人物の顔を使う以上、架空の創作とは重みが違う。