継父・船越英一郎との思い出について、隆一氏は過去の取材や関係者への述懐で感謝の念を隠さない。多忙な俳優業の傍ら、男同士の会話を重ね、社会人としての礼儀や忍耐強さを背中で教えたのが船越だった。離婚騒動時には激しい報道陣の取材合戦に晒されたが、隆一氏自身は感情的にならず、一貫して沈黙を守り抜いた。
芸能界という浮き沈みの激しい世界を間近で見続けてきたからこそ、彼は「確かなスキル」と「自立した事業」の重要性を痛感していたのだろう。浮き足立ったスポットライトではなく、地道なコードとロジックの世界で生きる道を選んだ背景には、幼少期に体験した波乱に満ちた日常への反動と、船越から教わった男としての覚悟が存在していた。