「丼物は太りやすい」という従来の常識を覆す最大の理由は、タンパク質(P)・脂質(F)・炭水化物(C)のPFCバランスを完璧にコントロールできる点にあります。一般的な牛丼や豚丼は脂質と炭水化物に偏りがちですが、栄養士が設計するそぼろ丼は主材料に皮なしの鶏むね肉ひき肉を採用するのが鉄則です。
鶏むね肉のひき肉は、100gあたり約22g〜24gという高タンパク質を誇りながら、脂質はわずか2g前後に抑えられます。さらに、植物性タンパク質と水分を含む木綿豆腐をひき肉にブレンドする手法を取り入れることで、肉のパサつきを防ぎつつ全体のカロリーと脂質を大幅にカットできます。ごはんの量を適量(120〜150g程度)に設定すれば、1食あたりのカロリーを約450〜500kcal、タンパク質25g以上に抑えた理想的なダイエット食へと生まれ変わります。
また、太らない食べ方の決定打となるのが「食べる順番と血糖値コントロール」です。後述する野菜や卵のそぼろを肉やごはんと一緒に摂取することで、胃内での滞留時間が延び、糖質の吸収スピードが緩やかになります。急激なインスリン分泌を防ぐ構造が、丼1杯の中に自然と組み込まれている点こそが、栄養士がそぼろ丼を推奨する決定的な理由です。