ホルダーからの落下以外にも、見逃せない重大なリスクがある。路面から伝わる高周波振動が、スマートフォンの内部機構を徐々に破壊する問題だ。
近年のiPhoneやAndroid上位機種には、高性能な光学式手ブレ補正(OIS)機能が標準搭載されている。磁気浮動式の精密センサーがレンズを支えているため、自転車の硬いフレームを経由して伝わるダイレクトな振動に極めて弱い。高価格帯の専用マウントには振動を逃す衝撃吸収ダンパーが組み込まれているが、コストに厳しい100均モデルに高度な免震設計を求めるのは酷というものだ。
「画面が急にブレて写真が撮れなくなった」「カメラから異音がする」といったトラブルは、段差での一度の衝撃ではなく、日々の通勤で蓄積された微振動が原因であることが少なくない。高級端末を取り付ける場合は、ホルダー自体の強度だけでなく、端末の精密パーツを守る視点が欠かせない。